瑠璃色をしたオーロラ状の寒気は青いカーテンを開けるようにして去っていった。冬の終わりが近づいている。僕にはそんな気配がする。絶頂の瞬間を知って悲しくなるのは、あとは降(くだ)るだけしかないと悟るからだ。透明で美しい季節が通り過ぎようとしてい…
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