車内サウナ体験記

良いことを思いついた

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コロナショック前は週1から2で通い詰めていたほど、サウナを愛していた私が燃えるゴミを出そうと車に入った瞬間に閃いた。

これ、完全に、サウナやん

いつもは車に入るなり暑い暑いと言っていたくせに、サウナと思い始めた途端にまだまだぬるいと思い始めた。もっと発汗したい!私は車の暖房をつけた。

狂気の沙汰であるが当の本人はやけに涼しい顔をしている。

暖房を入れてビックリした。暖房の風の方が涼しいではないか!?これでは良質な発汗に影響があると思いすぐに暖房を止める。

しばらくすると、玉のような汗が滴り落ちる。久しぶりのサウナ体験。感無量だ。こんな近場にサウナがあるなんて涙

しかし、水風呂の準備をしていないことに気づき、一旦車から出る。猛暑日なのに外が、めちゃくちゃ涼しい。

風呂に水を張る。ここでEAAドリンクを飲み、カタボリックを防ぐ。ナイスケア、俺。彼女が洗面所で洗濯をしている。

「おい、車!まじでサウナ!一緒に入らんか?」って誘ってみるが「言ってる意味がわからないし、洗濯が忙しい!!」って一蹴される。そうかやはり炎天下の庭に車を置いて車内でじっとしてる私は異常なのだ。

再度、車内サウナへ帰還する。車用サンシェードに身を包み、直射日光を防ぐとともにさらに発汗を高める。水風呂が出来るまで待つ。しかし、意識とは不思議なものだな。暑くてたまらない夏場の車内でさえ、サウナと思えば心地良い。

外的体験は操作できないが内的体験は選択できる。

世の中の不幸と思われる出来事も不可避ではあるが、内的体験をより良い方向で選択すればきっと好転するんだろうな。あかん、哲学的な事を考え始めるのは危険な証拠。慌てて水風呂へ向かう。

ザブンと頭まで水中へ。水温と水量が物足りないが私はとても幸せだ。しばし、水と同化してみる。彼女の暑い暑いという声だけが私に夏の暑さを伝えている。

今度は水着に着替えて2セット目の車内サウナへ。皮膚が水を吸っていたのか2セット目の発汗がヤバイ。ここは12分計がないので身体の感覚が全てだ。これで熱中症になったら世間様の笑われ者だ。慎重に自己判断しつつこの日記を書いている。車の横をお隣さんの車が通る度に、見られたらどうしようという思いと見られたら見られたで何をされてるんですか?と聞いて欲しい思いが交錯する。いかん、馬鹿なことを考えてる時は危険な証拠。再び水風呂へ。

水風呂に浸かりながら、浴室の隅にいるハエトリグモを眺めていた。ピョンピョンと跳ねる音がする。後頭部がじんわりする。この体感…かなり危険なサウナだな。筋トレじゃないけど3セットはサウナしたい。先程の汗だくの水着にまた着替える。洗い物を増やすと怒られてしまう。熱中症より彼女の方が怖い。

3セット目の車内サウナへ。車の中が私の汗の蒸発する匂いがした。妹から借りパクしたシャネルの香水を7プッシュ。むせ返る香水と汗の匂い。あぁ吐き気がする。

僕の汗&シャネルの香水のせいだよ。

替え歌にもならない歌詞が出てくるのは危険な証拠。水風呂へ。無事に3セット終了。

和室で横になる。じんわりとした身体の痺れと共にこの狂気体験を総括している。よく生きて帰れたなぁ。

この暑さでエアコンもあまり効かないが今の私にとってみればここは随分、天国のようだ。

 

※皆様は絶対真似してはいけません。万が一の場合は、健康と社会的信用を失います。